私たちの仕事わたしたちのしごと

ひとりひとりが
社会に伝える技術者。

社会を変えるスターター

知的障害者の施設で働く職員の理解を表現した図 円形に配置されたカラフルな5つの丸が時計回りに矢印でつながっており、それぞれに「こだわりや苦手意識はそれぞれ異なる」「それぞれに合った支援が必要」「障害特性の理解を広めたい」「この対応力が社会の中で生きるかも」「この考え方はやさしい街づくりにつながる」と書かれています。

施設で働く職員は、障害特性を日々の職務のなかでよく理解し、それを社会へとつなげる技術を持っている、ひとりひとりが技術者です。支援の現場から見える地域での足りない資源、それを作るために何が必要かを知っています。集団支援の施設にいるからこそ、個別支援の必要性を痛感しています。施設と社会の橋渡しに欠かせないその役割には、大きな可能性が秘められています。

心を動かす働きがい

働きがいとなる支援のありようを表現した図 左上に「心の痛みやよろこびがわかる」と書かれていて、そこに向かって矢印が右と下から伸びており、それぞれに「どんな場面で傷つく?うれしい?」「必要なものが見えてくる」と吹き出しの中に書かれています。その下に「たくさんの経験ができるよう機会を準備する」「だれにも必ず意思はある」と書かれています。

障害者が社会とのつながりを持つための支援には、人と接するうえでのさまざまな経験や、豊かな感受性、共感できる心の余裕が大切です。人に寄り添い続け、コミュニケーションをとる努力を心がけることも欠かせません。どんなに障害が重くても、意思は必ずありますが、意思が表現できるよう、創意工夫を重ねた環境の準備も必要です。支援のありようが、この仕事の働きがいと言えるでしょう。

視野を持った発信源に

広い視野を持って働くイメージを表現した図 「住みやすい町づくり」と書かれた大きな丸があり、そのまわりを囲むようにカラフルな7個の丸が中心部に向かって矢印を伸ばしています。それぞれに「商店」「学校」「病院」「バス電車」「町内会」「お役所」「施設」と書かれています。

一施設の職員という立場ではなく、自分の職場が地域のなかでどんな存在になっているかを意識することで、広い視野を持つことができます。良い施設づくりというより、住みやすい街づくりのために、自ら行動・発信し、地域の情報発信の拠点になっていく。県内はもちろん、時には他府県の同じ志を持った人たちと交流し、情報交換をすることで、ボーダーレス社会の幕開けを担う一員として、励まし協力し合いながら、働くことができます。