生きづらさを持った人すべてに
支援が行き届く仕組みをつくる仕事
生きづらさが生み出すもの
「障がい」は、持っている・持っていないというものではなく、少数派・多数派という見方があたりまえになっている社会が作り出しているのではないでしょうか。孤独死や自殺などの背景からは、経済的な貧しさよりも、社会とつながりを失う孤独が生きづらさを生んでいると考えられます。生きづらさを抱え、まわりとつながりがなく、孤立している方が現代の「障がい者」ではないでしょうか。
不足する依存先を広げる
誰もが、家族・職場・学校などさまざまな場面で、依存し合いながら暮らしています。膨大な依存に対して「何にも依存していないで生きている」と感じる状態にあることを「自立」と呼びます。自立を目指すには、依存先を増やすことが必要です。障害者の多くは、親や特定の施設などに依存が集中している状態にあります。私たちが取り組んでいる障害者への支援は「孤立しがちな方の依存先を社会に広げるための仕事」だと言えます。
誰もが生きやすい社会とは
障害者も、高齢者も、生きやすい社会とは、誰にとっても生きやすい社会であるはずです。コミュニケーションが苦手で心に悩みを抱える人や、生活するうえで家事や外出が困難な人など、生きづらさを抱える人全員に支援が行き届くような仕組みをつくっていく。それが私たちの仕事の方向性であり、ゆくゆくはこのような仕事がなくなり、誰もが当たり前に地域で支えあいながら生活できる事がゴールなのかもしれません。